第5回 レース出場で日頃の成果を試すべし!    

ついに、今までの練習や川場RCプラザでの強化合宿(第3回第4回参照)での成果を証明するときがやってきた!その舞台となるのは、Kサーキットで開催されているローカルレース『ツーリングカーミーティング』の第2戦。第1戦は雨で中止となってしまった(第2回参照)ため、今回のレースが今年の開幕戦となり、シリーズチャンプを狙う(?)TYRとしては、チーム全員が上位入賞し開幕ダッシュを決めたいところ。果たしてメンバー達の結果やいかに!?



 今回のレースに参戦するメンバーは、原選手、清山選手、飛山選手、石田選手、近田選手の5名。チームリーダーである米川さんは仕事のため、残念ながら今回は不参加となってしまった。

 レースが開催されるKサーキットには、早朝から大勢の参加者が集合。いつもは朝に弱いTYRメンバーだが、この日ばかりは(前日までの残業がたたって寝坊してしまった飛山選手を除き)全員が時間どおりに集合。それぞれが自分のピットスペースを確保する。

 時刻はAM8:30。まずはレースに参加するための受付が開始され、清山、近田選手が中級クラスである「GT-2クラス」、原、石田、飛山選手が上級クラスである「GT-1クラス」へとそれぞれエントリー。受付後のドライバーズミーティングに耳を傾けながらも各自がマシンのセットアップを開始し、メンバー全員がいやがうえにもレースモードへと気持ちを切り替えていく。

 レース開始までの短い時間でセッティングを決めるため、次々と練習走行を開始する参加選手達。TYRメンバーも負けじとこれに続く。やる気満々で一番最初にコースインしたのは原選手。セッティングを確認するために周回を重ねるが、気負いからか最終コーナーでクラッシュ!マニホールドを破損してしまう。マシンを素早く回収し、修理を始める原選手だがレーススタートまであと僅か…、焦りからか思うように作業が進まない。と、そこにチームメイトである清山選手が救いの手をさしのべた。

 自分の練習走行時間を犠牲にしてまでマシンの修復に手を貸してくれた清山選手のおかげで、あっという間に修理は完了!(これぞまさにチームワーク)遅れてきた飛山選手もサーキットに無事到着し、予選レースに向けてTYRメンバーの意気も上がる。

タミヤTG10-Mk.1

清山選手

京商ピュアテンGP V-One R

原選手

京商スーパーテンFW-04

飛山選手

京商ピュアテンGP V-One R

石田選手

京商ピュアテンGPスパイダー

近田選手

 予選は5分間でどれだけコースを回ることができるかを競う周回レース。まず最初に予選レースへと挑むのは第2ヒート、GT-1クラスの飛山選手と石田選手だ。サーキットへの到着が遅れたことでセットアップが間に合わず、川場でのセッティングのままでの走行となった飛山選手は、レーススタート後もペースが上がらず、数周したところでリタイヤ。一方の石田選手もシャシーのバランスが悪く、16周で完走は果たしたもののトップの選手とは4周もの大差をつけられてしまった。

 続く予選第3ヒートには絶好調の原選手が登場。序盤からハイペースでの走行を続け、ラップタイムもトップグループと遜色ない14秒台に突入!結果としてはトップから1周遅れの19周、ヒート4位となるが、現在TYRの中で優勝に一番近い位置にいるのが原選手であることは間違いない。

 予選レースは第4ヒートからGT-2クラスとなり、このクラスにエントリーする清山、近田両選手は、揃って第5ヒートでの出走となった。レースは、マシン、ドライバーともに調子の良い清山選手が、絶妙なスタートと共にホールショットを決め、そのまま1周目をトップで通過!ライバル達を相手に激しいトップ争いを演じる。中盤のミスで3位にまで後退するものの、そのままポジションをキープしてフィニッシュ!トップと同一周回の17周をマークした。一方、近田選手は1周目から深刻なマシントラブルに見舞われリタイヤ。チームメイトながら、両者の明暗が別れたレースとなってしまった。

今回のレースでTYRのメンバーは、予選、決勝ともに『COSMO RC FUEL』を使用。特に、予選から絶好調だった原選手は『COSMO RC FUEL』を使用することでエンジンが持つ性能をフルに引き出し、TYRメンバーの中でも最高のパフォーマンスを発揮してみせた。

数々のビッグレースでも高い評価を受ける『COSMO RC FUEL(写真)』は、高い始動性と優れた清浄性を有し、ビギナーからエキスパートまで幅広いニーズに応える高性能なRCカー用燃料なのだ。

 予選終了後、決勝レースの組み合わせが発表となった。20分という長丁場となる決勝レースは、予選順位によってGT-1クラスが3つ、GT-2クラスが2つのヒートに別れて行われ、各クラスごとに、全てのヒートの結果をまとめて総合順位を決めるという方法で進められる。つまり、予選で実力が出し切れなかった選手でも、決勝での走りいかんでは総合優勝も夢ではないということだ。決勝レース開始は約1時間後。総合優勝目指し、TYRメンバーは昼食もそこそこにマシンのセットアップに専念する。

 いよいよ決勝レースがスタート!GT-2クラスから行われる決勝第1ヒートを戦うのは予選9位の清山選手と予選12位の近田選手。ル・マン方式でグリッドに並べられたマシンは、スタートの合図とともに一斉に1コーナーへと消えていく!スタートでの混乱に乗じて、最後尾からのジャンプアップを狙っていた近田選手だったがこれに失敗!しかも、タイヤのチョイスミスでマシンの挙動が安定せず、スタート早々タイヤ交換のためのピットインを強いられることに…。

 一方、好調なスタートを切ったかに見えた清山選手だが、足まわりのセットミスからか各コーナーでハイサイドを繰り返しアベレージが上がらない…。結局そのままレースは終了し、清山選手がヒート3位となる54周。タイヤ交換後ペースを取り戻し、追い上げた近田選手がヒート4位となる45周をマーク。その後行われた決勝第2ヒートの結果を加えた総合順位では、清山選手8位、近田選手9位という結果となった。

 続いては予選から接近したバトルが繰り広げられたGT-1クラスの決勝がスタート。予選では20、21位と振るわなかった石田、飛山両選手が、名誉ばん回のチャンスを窺う。レース序盤からハイアベレージでの走りを見せた2人だが、飛山選手がニードルの絞り過ぎによるオーバーヒートで38周目にリタイヤ。一時はトップ争いにも絡んだ石田選手も17周目のクラッシュでピットインを余儀なくされ、タイムを大幅にロス!完走こそ果たしたが、53周をマークするにとどまった。

 決勝第2ヒートには、予選から絶好調の原選手が出走。大きなクラッシュもなく無難なスタートを切った原選手は、レース序盤を3~4番手で走行する大健闘。上位入賞へ向けて、その走りを見守るTYRメンバー達の期待も膨らむ…と、そのとき、突如挙動を乱してシャシー側面からフェンスにヒットする原選手のV-ONE R!マシンのコントロールがきかない!緊急ピットインだ!その後、TYRメンバー全員による懸命な修復でなんとかコース上に復帰するも、数周後にはまたしてもコントロール不能になり、リタイアを余儀なくされる…。ここまで好調だっただけに操縦台を降りる原選手の顔にも無念の表情が…。

 GT-1クラスも決勝3ヒートを無事終了。結果、クラッシュによるピットインから追い上げた石田選手が総合15位、マシントラブルに泣いた飛山選手、原選手がそれぞれ総合17位、20位という、TYRにとってはなんとも悔しい結果に終わってしまった…。

 決勝レース終了後、参加者全員が集められ表彰式が行われた。上位入賞者への賞品授与のあとには、ボディやCOSMO RC FUELの燃料などの賞品が当たるジャンケン大会も開催され、緊張したレースとはうって変わった和気あいあいとした雰囲気にサーキットが包まれる。

今回のレースでは、残念ながらTYRメンバーに上位入賞者はいなかったものの、トロフィーを受け取るウィナーを拍手で称える彼等の心には、次のレースに向けてリベンジを誓う熱い気持ちが溢れていた。

 レースも終わり、撤収に取り掛かるメンバーの前に見覚えのある人物が…、チームリーダーの米川さんだ!「みんなのレース結果が気になって、ちょっと抜け出して来ちゃったよ」と笑う米川さん。思わしくない成績からか、少し元気のないTYRメンバー達に労いの言葉をかけていく…さすがはチームリーダーだ。

米川選手

とりあえず天気が良くてなによりだったね。今回のレースは残念ながら参加できなかったけど、新車(京商V-One R)も購入したことだし、次はなんとしてでも出場したいね。目標?う~ん、とりあえずトップ10には入るよう頑張ってマシンを仕上げなきゃね!

原選手

予選までは良かったんですけどね~(笑)。決勝でのノーコンは、ステアリングサーボの取り付けの甘さやら、クラッシュによるサーボコードの脱落、断線が原因だったみたいです。これにめげず、次のレースではなんとか10位以内に入賞できるよう頑張ります!

清山選手

予想外のハイサイドにはびっくりしたけど、とりあえず楽しかったですよ!思いっきり走らせることができたし!今回は成績があまり振るわなかったけど、次回のレースは万全の体制で臨みますよ。ちなみに目標は“人に言っても恥ずかしくない順位”…かな?(笑)

飛山選手

後でわかったことなんですが、アイドリング調整用のネジに付いてるスプリングが、走行中の振動で緩んでしまったのがエンストの原因でした(まったくの整備不良) 。結果は散々でしたが、みんなで楽しくできたのは良かったですね。次回のレースでは挽回します。

石田選手

セッティングはできていた思ったんだけど、結果からするとあんまり調子よくなかったね。レースが進むにつれて変わる気温の変化に、セットが合ってなかったみたい。う~ん、詰めが甘かったかな~?次回はベストな状態でレースに挑めるように準備しておきます!

近田選手

オーバーホールしたあと、事前にエンジンの調子を確認せずにレースに出ちゃったのが、やっぱりまずかったかな~?今回はマシントラブルで不本意な結果だったけれど、次回のレースではとりあえず“真ん中”あたりの順位でフィニッシュできるようがんばります。

今回のレースではチーム全員が不本意な結果となり、不完全燃焼に終わってしまったTYRメンバー達。とはいえ実戦に参加したことで、練習走行だけでは得られない多くのこと学んだはずだ。この経験が次回のレース参戦時に必ず活かされることだろう!