第4回 強化合宿でレベルアップすべし!(Part2)    

今回は前回お伝えしたTYR強化合宿の続編をレポートするぞ。合宿2日目となるこの日は、別チームの方と合流した後、途中で『川場RCプラザ』から別のサーキットへ移ることになる。そして、そこでは予期せぬ出来事が待っていた。さらに午後に開催された「模擬レース」で栄冠を勝ち取ったのは、果たしてTYRメンバーなのか、それとも…。



 川場の朝はすばらしい。朝早く起床して窓の外に目をやると、朝もやの中に新緑の木々が浮かび、小鳥たちのさえずりが聞こえてくる。しばし大自然のすばらしさを満喫しつつ、TYR強化合宿2日目のスタートへと気持ちをシフトアップしていく。

メンバー一同は、朝食もそこそこにサーキットに向かい電動RCカー走行の準備にかかる(前回もお伝えしたが、このサーキットではAM9:00以降にエンジンRCカー走行が可能になるのだ)。さて、準備を終えたメンバーから電動RCカーでの走行を開始したのだが、「シュ~~、カシャン!! シュ~~、カシャン!!」という音が周囲にこだまして…うむむ、各車クラッシュしまくり、どうにもコントロールしづらいようだ。

 前途にかすかな不安がよぎったその時、本日合流予定の別チームメンバー、小野氏と星川氏が『川場RCプラザ』に到着。一人ずつ自己紹介を終えたTYRメンバーは、ラジコン話で両氏との親睦を深めつつ、それぞれの走行を再開していった。

 すると、小野氏がおもむろに電動F-1マシンを取り出して走行の準備を始めたではないか。TYRメンバーの視線がいっせいに集まる…そう、コース上ではすでに飛山氏が電動F-1マシンを駆って周回を重ねていたのだ。セッティングを終えた小野氏がマシンをコースインさせると、当然ながら飛山氏との間で熱いバトルが始まった。どう見ても親睦の域を超えている、二人とも本気のようだ。

 しきりにテールトゥーノーズを繰り返す2台のマシン。しばらくその白熱バトルを眺めていた面々も、やがてふたりの戦いに触発されたかのように、思い思いの課題克服にチャレンジし始めた。さて気になる“F-1対決”の行方だが、双方ともに一歩もゆずらないままAM9:00を向かえ、決着は午後に行うエンジンRCカーの「模擬レース」に持ち越された。居合わせたすべての者が、充実した朝練内容に満足気で、ひとまずサーキットを後にした。

 さて、エンジンRCカーでのサーキット使用を申し込むため、『川場RCプラザ』の受付に足を運ぶと、なんだか利用客が昨日とは比較にならないほど多いようだ。ん? ショップも外に長机を出して受付をしているぞ。その時アナウンスが流され始めた。「全日本ツーリングカー選手権に参加される方は…。」これを聞いたメンバーたちは、「そんなの聞いてないよ~!!」と突っ込みながらも、それとなく周りをチェックしてみると…。

 そういうわけで、メンバー全員が「別な場所で強化合宿を続行しよう!」との意見で一致。それをショップの店長に告げたところ、店長は「大丈夫だって、せっかくだから一緒に遊んでいきなよ~!」と親しみをこめて誘ってくれた。だが、私たちがあくまで「気軽にラジコンを楽しみながら、個々のレベルアップを図りたい」というTYR強化合宿の趣旨を告げると、快く近場で楽しめるサーキットを紹介してくれた(店長、ありがとう)。

 こうして『ホテルSL』をチェックアウトしたメンバーたちは、荷物を積み込んで急ぎ次のサーキットへと向かったのだった。

 車は一路、店長に紹介された近隣の某サーキットを目指すべく、沼田インターから高速に乗り南下。すると、赤城山付近で突如濃い霧に包まれ、200m先の視界が十分確保できないままトロトロと走り、1時間後にようやく目的地に到着。「川場RCプラザ」に比べると、少しこじんまりとした印象のサーキットだが、見るとサーキットの路面にはエンジンRCカーが走行した証、オイルの走行ラインがくっきりと描かれていた。

 ショップで受付を済ませ、サーキットに出て走行準備をする参加メンバーたち。だが、清山氏、近田氏がなかなかサーキットに現れない。なんと、店内には清山氏の大好きな「レア物RCカー」があり、彼の目を釘付けにしていたのだった。

 さてここに、TYR強化合宿もう一つの名勝負(?)が繰り広げられることになる。店長と清山氏の攻防の一部をレポートすると…。

清山氏「この車、もう結構古いよね。少し安くしてくれたら買うんだけどな。」

店長「確かに古いけど良く走るんだよね~。まだまだ人気あるし、安くはできないよ。」

店長はさすがに交渉のプロ、清山氏の値引き交渉を巧みにかわしていく。それを見ていた近田氏がたまらず助勢するも、結局、値段はそのままで店長にチェッカーフラッグが振られた。だが、思わぬ場所で好みのレア車をゲットした清山氏はとても嬉しそうだ。

 サーキットのメンバーの元に戻った二人は、周囲から「渋いね」「雰囲気あるね」と賞賛の声を受け、さらに気をよくしながら走行の準備を始めた。一方、サーキットで着々と準備を進めていたメンバーはエンジンを始動しはじめていた。はじめにコースインしたのは原氏。

ハイパワーなOS12CVRを搭載するV-ONE Rを採用し、各コーナーでねじ伏せるような走行を見せながら迫力たっぷりのウォーミングアップを行った。その後、他のメンバーたちも続々と練習走行を行い、気がつくとあっという間にPM3:00を迎えていた。

 いよいよ、合宿の締めとなる「模擬レース」のスタートだ。各車スターティング・グリッドにつき、“模擬”とはいえ緊張が走る。さぁ、合図とともに各車が1コーナーに飛び込んでいく。きれいなスタートだ。最初にトップを奪ったのは星川氏、すぐ後に飛山氏、原氏と続く。しばらくは上位3名の競り合いが続くが、周回を重ねるうちに星川氏がマシントラブル、惜しまれながらレースを終えてしまう。

 こうなると、勝敗の行方は飛山氏、原氏に絞られたかと思われたが、このレースは30分間の周回数を競うもの。クラッシュや燃料補給の間隙を突いて、アグレッシブな走行を見せる小野氏、瞬発力がキラリと光る清山氏、丁寧にコーナーを攻める近田氏も上位争いに加わってきた。レースは混沌としたままいよいよ終盤へ。ラスト2周で首位を行く原氏をパスし、そのまま逃げ切って激戦を制したのはTYRのエース格、飛山氏であった。

1位 飛山氏 

2位 原氏 

3位 小野氏 

4位 清山氏 

5位 近田氏 

6位 星川氏 

※スタート後しばらくトップも、マシントラブルにより棄権。

 レース後は再び自由走行。各自が模擬レースで浮き彫りになった自分の弱点を認識しつつ、予定の17時を少し過ぎるまで楽しく周回を続けた。

そして、それぞれに課題を残しながらも、合宿に参加したことで若干でもドライビング・テクニックが向上したこと、新しい仲間にも出会えたこと、何より思う存分楽しくRCカーを走らせられたことに全員が満足していた。来るGW最後の日曜日に開催されるレース参戦に向け、意気を上げるTYRメンバーであった。

取材協力『ホテルSL』『川場RCプラザ』

問い合わせ先:財団法人川場村観光開発公社…群馬県利根郡川場村大字谷地2419

TEL 0278(52)2241(代表)