
![]() |
今回、チームYONEKAWAレーシング(以下TYR)のメンバーが参戦することになったのは、関東近郊にあるKサーキットで開催される『ツーリングカーミーティング』。いつもは何気なくコースを走らせている彼等だが、レースに参戦することによって目的意識をはっきりとさせ、テクニックの向上を狙おうというのだ。 |
レースに参加するためには、そのレースのレギュレーション(規定)に合わせたマシン作りが必要。今回の『ツーリングカーミーティング』のレギュレーションは以下のようになっており、TYRメンバーはこれに沿って各自マシンを用意する事となった。
「ツーリングカーミーティング」車両規定
●参加可能なシャーシは京商、またはタミヤ製のみ。
●2サイクルは15サイズ以下(輸入エンジン可)4サイクルは30サイズ以下。
●ボディはF1、プロトタイプカー、GTカーなど自由。但しレーシングタイプは禁止
●タイヤは中空ラバータイヤのみ。グリップ剤の使用は厳禁。
●燃料タンクはキット純正と同容量のものに限る。
●消音効果の高いマフラーを装着すること。
![]()
|
米川選手 ![]() |
TYRのリーダーである米川選手は、京商のピュアテンGPスパイダーMk.2をセレクト。安定感の高いマクラーレンF1のボディを使用し、リヤダンパーをやや柔らか目にセットする事で、コントロールしやすい弱アンダーのセッティングとしている。「マメに分解整備をしている」というだけあって、シャーシも非常にきれいだ。 |
原選手 ![]() |
京商の最新型シャーシ、ピュアテンGP V-One Rを駆ってレースに挑む原田選手。購入したばかりのマシンとあって、シャーシセットは「ほぼ説明書どおり」というベーシックなものだったが、スタビなど、効果的と思われるオプションパーツは独自にセレクトして組み込んである。ボディは「お気に入り」というNSXを使用。 |
清山選手 ![]() |
清山選手のマシンは、アッパーデッキやダンパーマウントなどのパーツを自作したオリジナル仕様のピュアテンGPスパイダーMk.2。エンジンをセンター&ローマウント化することで、シャーシの重量バランスを最適化している。その完成度の高さは、どこかのメーカーから発売されているコンバージョンキットかと思わせるほど。 |
近田選手 ![]() |
美しいカラーリング(コスモカラー?)が施されたダッチバイパーのボディを装着した、ピュアテンGP V-One Rを持ち込んだのは近田選手。「今回の練習が初走行」という事で走行開始当初はエンジン調整に手間取ったものの、慣らしが終わった後は快調な走りを披露。レースビギナーながら新型シャーシで上位入賞を狙う。 |
石田選手 ![]() |
ヨコモ・GT-4Wや無限・MTX-2など多数のシャーシを所有する石田選手だが、今回のレースレギュレーションに合わせて京商のピュアテンGPスパイダーMk.2をセレクト。ファイブスター製のサスアームを装備する足まわりには、Kサーキットの定番タイヤといえる『シミズG32』を装着。堅実なセットアップが光る |
※飛山選手は車体をレギュレーションに変更中で、今回の練習走行に間に合いませんでした。
![]()
|
レースに向けて練習走行を開始 1週間後のレース出場に向けてKサーキットへと練習に出向いたTYRメンバー達。やる気満々でエンジンをスタートさせ次々とコースイン!セットアップを開始した。編集部はここで、現在の彼等の実力を把握するためラップタイムを計測する事に。 各自、自分でセットが決まったと思った段階でKサーキットを1タンク分走行してもらい、そのベストラップをまとめたものが左の表だ。 セットが思うように決まらず、本来の実力を出し切れなかったメンバーもいたものの、今回のレースでの上位入賞者は13~14秒前後で周回するらしく、その差は歴然。 |
レースまでの時間は1週間しかないため、不安の色を隠せないTYRの面々。タイムが出ない焦りからか無理な走りをし、シャシーを壊してしまうメンバーも…。しかしそんなとき、謎の助っ人がフラリとサーキットに現れ、彼等にアドバイスを始めた!
エンジンパワーを引き出すニードル調整
みなさんは、アイドル調整やメインニードルの調整を一応理解されているようですが、エンジンのパワーを最大限に引き出すためには、キャブレターで燃料と空気をいかに上手に混ぜるか、つまり「良い混合気」を作り出すことがとても重要なんです。 |
![]() |
エンジンが最大パワーを発揮できるのは、ある一定の「空燃比」のときだけで、それよりも燃料が濃くても薄くても十分なパワーは得られません。その最大出力のピークを見つけて車のどんな走行条件でも常にエンジンを快適な条件に保つことがニードル調整なのですが、これはその日の気象条件や走り方によって微妙に変わってきます。つまり、「昨日のニードル位置が今日も同じ」とは限らないというわけです。ですから例えば、気温や湿度が高くなったり気圧が低くなった場合には、実質的な空気量が減るので、燃料を絞るようにしましょう。
1/10GPツーリングカーでのニードル調整は、その日の走りの中でエンジンが一番厳しくなる条件を想定し、エンジンをオーバーヒートさせない程度のやや甘めのセットが良いでしょう。まずはエンジンが長持ちするエンジンに易しいニードルセットを覚え、テクニックの向上とともにパワー重視のニードルセットに変更する事をお薦めします。
![]() |
実はこの助っ人、今回の取材に同行したコスモトレードアンドサービスの小林さん。コスモ総合研究所で自動車用燃料及び潤滑油の開発テストに従事した経験を活かし、模型用グロー燃料の技術開発を担当している燃料のエキスパートなのだ。 |
助っ人のアドバイスをもとに、再度マシンをセットアップ。その甲斐あってか、わずかながら各自ベストラップを更新。来週のレースの結果にも期待が高まる!…と、思っていたら…。
![]() |
天候不良でレースは中止!
レース当日はなんと大雨!もちろんレースは中止となってしまった。う~ん残念、でもお天気だけにはかなわないもんね。 だからといって今回の練習走行が無駄になる訳じゃない。この成果は必ず今後参加するレースで発揮されるはずだ! |
※個人のプライバシー保護のため、登場する人物名等は
架空のものとさせていただいております。
撮影協力:SKYHOBBY
- 第1回:とにかく楽しく走らせるべし
- 第2回:レースに勝つマシン作りをすべし
- 第3回:強化合宿でレベルアップすべし!(Part1)
- 第4回:強化合宿でレベルアップすべし!(Part2)
- 第5回:レース出場で日頃の成果を試すべし!
- 第6回:次のレースに備え、EXPの教えを乞うべし
- 第7回:レース出場で上位入賞を狙うべし!























