その6 検定会…果たして結果は!?    

今日が最後の練習だ。離陸から着陸まで「いかにスムーズにこなせるか」が課題である。いざ離陸スタート! 送信機のスティックレバーをゆっくり動かし、そのレバーを倒し過ぎないように曲技を開始してみた。


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とうとう検定会前日!

 今日が最後の練習だ。離陸から着陸まで「いかにスムーズにこなせるか」が課題である。いざ離陸スタート! 送信機のスティックレバーをゆっくり動かし、そのレバーを倒し過ぎないように曲技を開始してみた。

 そこそこ上手くできたので曲技終了。着陸して今日はここまでだ。

 終了後、指・腕が震えて止まらなかった、筋肉もパンパンだ。

 クラブの皆様に指導を受けるのは、今日が最後。

 まだまだ自信はないものの、どうにか“らしい”飛行はできるようになった。

 「クラブの皆様、ありがとうございました!!」

 こうして家に帰った私は、飛行機のボディを念入りに磨きつつ、送信機・受信機の充電を行った。準備OK、いざ明日!


順番決定! 予想以上に早い出番

 検定会の当日は、朝早くから目が覚めた。

子供の遠足の時みたい、と家内に言われた。

 それはさておき、飛行会場が車でいっぱいになるとのことなので、早めに家を出発した。ホンネを言えば、会場に行けばクラブの人達がいるので、気持ち的に早くラクになりたかったってところだが…。

 さて、飛行場に到着してみると、クラブの人達は既に全員集合!

 また、会場のセッティングも完了していた。

 私も急いで車から飛行機等を降ろし、準備をして一段落。

「ほっ」煙草を吸いながら、気持ちを落ち着けた。

 しばらくすると、大会役員から「受付を開始いたします」とアナウンスが入ったのでさっそく受付に向った。

 受付前で並んでいると、ふと、「まさか受付順に番号がつけられるのかな? だったら、もうちょっと後から行こうかな」などと考えてしまった。

 受付では、自分の出場クラス・バンド・順番の確認をする。

 本日の参加者138名。

 自分はビギナーということもあり、早い順番だろうなとは思っていた。だが、受付担当から聞かされたのは、予想をはるかに越えて早い4番だった。

 「エッ そんな早く…しかしまぁ、1番でなくて良かった。もし1番になって、いきなり墜落ではカッコ悪いからな。」

 ともあれ、1番~3番の方の飛行が見られそうなのでよかった。こうして受付も終了し、刻一刻と検定会開始が近づく。今までの気楽なモードが、一転して緊張モードへと変わるのが自分でもよくわかった。


いざ出陣!

 さて、検定会開始。1番の人が飛行に入った。

 「うまい」の一言。完璧じゃんか。離陸・水平直線飛行・水平8字旋回飛行・着陸、どれをとってもうまい。「本当にビギナーですか?」と尋ねたいぐらいだった。

 でも、検定会に参加する以上、みんな練習を重ねているので当たり前か。自分の練習不足を棚に上げて(参加者の皆さんゴメンナサイ)、そんな事を思っているうち、2番…3番となり、とうとう自分の番になってしまった。

 クラブの人に「練習通りにすればいいんだよ」と言われたが、思い出すのは、まともに着陸できないことばかり。はたして、うまく「離陸・飛行・着陸」とできるだろうか?

 自分の番だ。いざ出陣!

 ジャッジの方に「4番、よろしくお願いいたします!」と一礼して、操縦位置に立った。

 飛行機は、クラブの人に定位置まで持っていってもらい、自分の後ろには同じくクラブの人についてもらい指示を仰ぐ。非常に心強いパ―トナーたちだ。

■ビギナーズ級の演技の審査基準

「演技種目が形となっており、安全飛行であること」

※離陸は採点対象外(手投げ発進,地上滑走のいずれでもよい)

(1)水平直線飛行

演技の開始と終了のコールを必ず行うこと。ジャッジ席を中心にして、左右が同じ距離の水平直線飛行を約50m行う。

(2)水平8字旋回飛行

右旋回と左旋回の円の大きさは等しく、高度も同じで、円の接点がジャッジ席の正面に来ること。

(3)着陸

着陸姿勢に入った後は必ず着陸すること。採点の対象は、着陸進入コースに入った時から接地まで一定の高さから徐々に降下し、接地の瞬間はバウンドすることなく、滑らかに飛行場内に着陸すること。

(注)競技の時間はエンジン始動3分を含み5分とする。

■検定競技会の参加費 ¥2,000

■検定競技会の認定料 ¥1,000


小さなトラブルも克服し無事着陸!

 いよいよ飛行開始! スロットルレバーを徐々に動かし、飛行機を滑走させ助走をつけるのだ。助走が少ないうちに、エレベーターをアップしてはいけない。

 私も、「ガマン、ガマン!」「まだ、まだ!」と自分に言い聞かせていた。だが、あと少しで助走完了という時、しまったことに飛行機の機体が浮いてしまった。

 「エッ、うそ! まだだよ」

 これは、まずい。でも、浮いてしまった以上しかたない。どうにか、そのまま飛行体制に持っていかなくては……。

 果たして、焦りながらもどうにか上空に持っていくことができ、曲技に入る状態までになった。

 「やれやれ」

 よーし、これからが本番だ。練習を思い出しながら、後ろにいるクラブの方のアドバイスも聞いて、懸命にスティックを動かす。

 「まだまだ、もうちょっと もうちょっと」

 スティックを急に動かさないようにと思いながら、水平飛行…水平8字旋回…着陸と進んでいく。

 さて最後の難関、着陸だ。

 飛行機を飛行機場内にもって来なければいけない。

 エンジン回転数・高度などを気にしながら、ゆっくりと、ゆっくりと飛行機を飛行場内に近づけるのだ。

着陸のポイントは次の2点だ。

 1.機体をフラフラさせない

 2.エレベーターを引くタイミングをうまくとる

 このことだけに集中したおかげで(?)見事に着陸成功!

 「やったあ、うまく着陸できた!」

 うれしかった、本当にうれしかった。

 ここまで、とてつもなく長い長い時間のように感じた。

 あとは判定を待つだけだ。


運命の合格発表!

 しばらくお休みした後、放送が入り、「4番、合格してます」とのアナウンスが…あったらしい。実は、自分では気づかなかったのですが、クラブの方から「合格だよ」と言われたのだった。「やった! よかった! 本当によかった!!」

 今は、心からクラブの方に感謝したい。

私が合格をもらうまでを、少し振り返ってみると…

 飛行練習中に、飛行機を落として壊れたことがあった。すると、「自分の家が近いから、すぐ直そう」と言ってくださり、クラブの方の家まで行って直したこと。

 また、飛行練習中の声が思い出された。

 「スロットル全開! まだまだ、ガマンガマン!」

 「よし、エレベーターを少しずつアップ!」

 「スロットルを絞って、中速にして!」

 さらには、

 「エルロンのレバーでも、左に切って元にもどす!」

 「着陸体制にもってくるまで、まだまだ、ガマン!」

 「スロットル全閉、機体をふらつかせない!」

 「エレベーターのアップタイミング(少し)、よし今着陸…OK!」

 このような声が後から後から思い出されていた。胸いっぱいのまま、合格通知、認定証をもって記念撮影。

 ちなみに、自分が飛行機をはじめた当初お世話になった先生も合格した。

 では、ここで検定会のために今回お世話になったクラブの皆さんと、中でもとくに私にご指導頂いた山崎さんへ、感謝の意を述べさせていただきます。

 【お世話になったクラブの人達へ】

 はじめに、このクラブは、非常に仲が良く楽しい飛行機クラブだと思います。メンバーも親切で優しい方々ばかりです。それに、私のような素人を、短時間で検定会に出られるまでにして頂いた指導は、すばらしいものと思います。本人のやる気をなくさせず、楽しくラジコンをさせてもらいました。

 また飛行場の環境もよく、整備も行き届いています。こうしたことからも、クラブの方々は、ラジコンに対する楽しみ方を十分知り尽くされている人達の集団だと感じました。本当にありがとうございました。


 ラジコン飛行機は、最初飛行機に自分が遊ばれるが、自分の意志で飛行機を操縦できるようになるとハマる。そして、さらにいろいろな飛行を試してみたくなる。最初は何もできないが、とにかく飛ばせることが楽しくてしかたがない。

 検定会という目標ができた頃には、さらに面白さ倍増。なるべく正確に曲技飛行する練習では、時間をも忘れてしまうほどだった。しかし、自分はまだやれると思っても、指導者から見れば集中力がなくなり、飛行が危険になってくるらしい。適度な休憩も必要だ。

 練習を重ねて、ラジコン飛行機を離陸から着陸まで一人で操縦できるようなると、本当に楽しい。また、ラジコンを通して新しい人達との出会いも楽しい。

 中年になって、休日に何にもやることが無く、ただ一日を過ごすのであれば、ラジコンを始めてはどうでしょう。きっと何かが見つかるはず。かくいう私も、暇さえあれば飛行機を触わることが多くなり、充実した休日を過ごしています!