第5回 飛行場にもって行こう!その1    

『ヘリをやってみよう!』も、いよいよクライマックスが近づいてきました。今回から、「飛行場にもって行こう!」と題しまして、実際に飛ばすポイントなどを合計2回に分けてお伝えしていきます。その第一弾の今回は、「飛行前準備」・「飛行調整」を取り上げます。



『コスモ・シャトルプラス号』デビュー!

 さて、やっと『コスモ・シャトルプラス号』の飛行場デビューです!! でも家を出る前に、機体の充電、忘れ物は無いかよくチェックしましょう。案外、送信機を忘れてくる人が多いのです。

 飛行場に着いてみると、先輩方はもうすでに飛ばしているようです。皆さんのところに行って、「こんにちは! 今日からよろしくお願いします」と挨拶すれば、皆さん快く迎えてくれます。そう難しく考えることはありませんよ。

 

ワンポイントアドバイス

模型屋さんに紹介してもらった場合は、「飛行クラブ」へ事前に連絡が入っていると思いますので、「○○模型店で、こちらで教えていただけると聞いたのですが…」と言えば話がはやいと思います。自分で飛行場を探した場合は、そのとき飛行場にいたメンバーしかあなたの事を知らないので、最初にその場にいる皆さんに挨拶しておきましょう。そうすれば、皆さんが色々教えてくれますよ。また、飛行場によっては飛行時間が決まっているので注意してください。

 

皆さんの始動をチェック!

 今回の作業は調整からスタートするわけですが、ここでちょっと皆さんの様子を伺うことにしましょう。皆さんが朝1番に飛行するのをしっかり見ておくのです。エンジン始動の仕方をはじめ、これから説明する事をひと通り予習できます。

 皆さんの作業を見ることにはもう1つ意味があります。それは、皆さんが朝に1回飛ばし終えれば、とりあえず一旦は落ち着くから。(今まで筆者は飛行場を色々見てきましたが殆どがそうでした)

 皆さんが落ち着くと、あなたに「今日初めてなのかな?」と話しかけてきてくれ、そのうち「調整してあげよう! ヘリを出してきたら?」となります。そうなったら、機体・始動用具等を出してきて、早速皆さんに見てもらいましょう!

 ここで1番注意すべきことは、勝手に送信機のスイッチを入れないことです。絶対ですよ! ちなみに、送信機に“20”と貼ってありますが、これは電波の周波数です。ラジコンには何種類かの周波数があって、皆さんはバンドと言っています。

 さて、もし勝手に送信機を入れるとどうなるか? 実は、同じバンドの方がいたら混信して墜落してしまうのです。飛行クラブでは、必ず周波数の管理板(今使用しているバンドがわかる)がありますので、調整をしてもらう場合も必ず周波数の確認をしてください。

 もし一人で作業する場合、しっかりと始動前確認をしましょう。(出来るだけ経験者に指導してもらってください) 今から確認する事は、機体の取り扱い説明書(以降、取り説)に丁寧に書かれていますので、まずそれを見て予習してください。(ホント最近の取り説は親切ですね、アドバイスする事は殆ど書かれています!)

 

始動前確認

 まず機体をもう1度確認して、ロッドやネジの緩みが無いか確認します。問題なければメインローターを取り付けますが、メインローターのネジの締め具合は、グラグラでも駄目ですし、固すぎても駄目です。ヘリを寝かせて滑るくらいが良いでしょう。

 次に、機体と送信機を離して電波が届いているか確認します。この作業の前に送信機を入れて、電波を出して良いか皆さんに確認してくださいね。OKなら機体を20mくらい離し、送信機のスティックを動かしてみましょう。機体が動いていればOKです。もちろん、動作方向が取り説通りになっているかも確認しましょう。

 ここまでOKならエンジン始動に入ります。おっと!その前に燃料を入れましょう。今回は、初心者でも扱いやすくて残量が見やすく着色されている『コスモ ホバースペシャル15%』を使用します。

■給油について

 燃料は燃料ポンプを使用して給油します。今回の機体には、まだ燃料フィルターが付いていませんので、皆さんのを参考に取り替えましょう!(筆者が忘れていた←言い訳)今回はT型のフィルターを装着しました。

 給油時には、エンジン側に燃料が行かないようにストッパーを使用しますが、いろんな種類のものが有りますので、模型屋さんで選んでください。よく忘れてしまうのですが、忘れるとエンジンの中に燃料が入り過ぎて、エンジンが回らなくなります。この場合はプラグレンチでプラグを外して燃料を抜きましょう。

 この機体は燃料タンクが前にあるので、本来少し見えにくいのですが、今回は着色燃料ですので非常に見やすく、給油作業がラクです。

 

エンジン始動!

 燃料を入れたら始動ですが、その前にエンジンのニードルを合わせます。エンジン慣らしも兼ねていますので、とりあえず1回転半開けておきましょう。

 そうそう、1人で飛ばす場合は初心者用のトレーニングバーを取り付けてください。指導者がいる場合、最初はトレーニングバー無しで調整してもらい、その後で取り付けることになると思います。今回は指導者に調整してもらう事にします。

■ 始動に関しては注意点が2つ

(1)送信機のスティックの位置がアイドリング状態になっているか

 エンコンスティックが下になっていて、エンコントリムが中央になっているか確認してください。同時に、機体のキャブレター側を見て、取り説通りにキャブがスローになっているか確認してください。

 

(2)スターターが左回転で回っているか

 (1)の後、スターターにスターターシャフト(シャトルプラスには付属しています)を差し込みます。差し込む前にスターターが左回転で回っているか確認してください。もし逆の場合、バッテリーの+-を逆につないでください。スターターシャフトが差し込まれている状態でスターターを空回しさせるとシャフトが飛んでいきますので気をつけてください。

 ではプラグヒートを行います。まず、以前説明しましたプラグヒート用の線を接続しましょう。1つはプラグの頭に、もう1つはエンジンに(アースの状態)つないでください。

 つなげたら、送信機のスロットルが下がっているのを確認してエンジン始動します。始動は、スターターシャフトを機体のカップリングにつないで行います。つないでからスターターのスイッチを押すと、スターターが回転してエンジンが回り出します。スターターを数秒回していると、エンジンに燃料が入りエンジンが掛かります。

 この時、片手で機体のローターヘッドをしっかり押さえておかないと、ローターヘッドが回り出しますので気をつけてください。エンジンが掛かりましたら、送信機のトリムを下げてエンジンが停止するか確認してください。もしエンジンが停止しなければ、送信機・もしくはエンコンのリンケージを調整して、必ずエンジンが停止するように調整してください。

 エンコントリムが中央辺りで、エンジンがアイドリングすればOKです。慣らし、調整が出来ていないとアイドリングが不安定ですが、後で調整しますので、そのままにしておいてください。

 

飛行調整

 エンジンが始動しましたら、プラグヒートの線を外します。そしてローターヘッドをしっかり押さえながら機体を安全なところに置きます。この時、送信機のエンコンスティックを上げないように注意してください。プラグヒートを外すとエンジンが止まってしまう場合は、ニードルを4コマぐらい締めてみてください。白いエンドの下にある穴の部分がスロー調整になります。

 ここでスローニードル(メインニードルの反対側にある、マイナスドライバーで調整するニードル)を締めてしまうと問題となりがちです。つまり、慣らしが終わる時にメインニードルを締めると、スロー側が極端に薄くなり、ホバリング付近でエンジンがオーバーヒートを起こす場合があるのです。

 スローが安定しない場合は、燃料チューブを少し摘まんでわざと燃料を薄い状態にして、ヘリから離れる間、エンジンがカブって止まらないようにすると良いでしょう。慣らしが終わった時点でメインニードルの位置がほぼ決まってきますので、ホバリングでオーバーヒートしないくらいまでスローニードルを締めるとアイドリングが安定します。

 

 

 安全のため、機体と操縦者は最低10m離れてください。

 ここで、取り説に書いてあるトラッキング調整を行います。トラッキング調整とは、左右のローターが同じ揚力になるように、左右の羽根の角度を調整することです。メインローターの片側だけにテープを貼り、機体のローター面を見て羽根が1枚に見えるように合わせます。

 トラッキングが合っていないとローターが2重に見えます。この時エンコンスティックは最大でも半分までしか上げないでください。上げすぎると機体が浮上してしまいますので注意してください。

 トラッキングがずれていたら、エンコンスティックを下げてアイドリング状態にして、ピッチの調整をします。今回はテープを貼った方が上でしたので、貼っていない方のロ-タのピッチが低い事になります。そこで、グリップのロッドエンドを調整して、白い方を上げて合わせました。指導者のやり方を良く見て参考にしてください。

 ローターを止める時も、足がメインローターやテールローターに当たらないように体を近付けないようにしましょう。また、コート等の服装ではローターに絡まりやすいので気をつけてください。

 トラッキングが合えばいよいよ浮上です。今回は指導者に調整してもらっていますので、ここで浮上させて調整していきます。

 いやはや簡単に浮かしてしまいました。早くこうなりたいですね。

 浮上後は、機体の取り説に書いてあるように、指導者にピッチ・エンジン・トリム等を合わせて頂いて終わりですが、テールのトリムを合わせたら、今回のジャイロ(フタバGY240)のAVCSをONにしてもらいます。

 調整が済んで少しフライトしてもらいました。コスモシャトル号が飛んでいます!

 調整はバッチリ出来ましたので、次回はついに最終回「飛行場にもって行こう! その2:ホバリングに挑戦」です。足早に説明して行きましたが、ラジコンヘリを字で説明するのは非常に難しいですね。まさに“百聞は一見にしかず”です。この後、先輩の説明を聞いたり実物を見たりすると、きっと「あっ!そうか、なるほど!!」と思いますよ。