第4回 ヘリを組み立てよう!その2    

今回は組み立ての続編として、一気に最終段階までをお伝えします。ちなみに前回までにサーボの取り付けまで終っていますので、今回はサーボと受信機の接続、ジャイロの接続、リンケージ、飛行前調整までを完了させましょう!



作業前に取扱説明書の熟読を!

 今回の作業に入る前に、予習としてヘリの説明書・送信機の説明書をジックリ読んで下さい。ジックリですよ! 何が書いてあるか解らないかも知れませんが、とにかく読んでおいて下さい。後で必ずプラスになりますので・・・。

ヘリを始めて飛行場に行く時は、必ず機体・送信機の取説を持っていきましょう。一口にヘリ・送信機といっても色々な物があるので、上級者でも全てをマスターしている方は少ないと思います。しかし、取説があれば何か解らないときにスグに対処できるというわけです。当然、保険の書類も持っていきましょう。保険に入っていますよ!と皆さんに解ってもらえますから。

 

送信機へのデータ入力

 まずは送信機に電池を入れます。今回はアルカリ乾電池を使用しましたが、皆さんがこれからドンドン練習していくには、電池ではトータルのコストが掛かりすぎです。そこで送信機用ニッカドがお薦め。購入時には高いと思いますが、何度も充電して使用できるので、最終的には電池よりはるかに安くつきますよ!

 それでは、さっそく送信機にデータを入れていきます。これは、ややこしい上に難しい作業だとは思いますが落ち着いて入力していきましょう。今回は、ヒロボーのホームページに送信機別データシートがありますので、これを参考に入力しました。

「コンピュータープロポ」という名前から、難しい・・・との印象を持たれているかも知れませんが、そんなに難しく考える事はありません。各サーボモーターの動く方向・動く角度を入力すればいいだけです。

 こう書くと、「やっぱり難しい」と思われるかも知れません。それでは、もっと身近な事柄を通して説明しましょう。まず、ビデオの予約録画をイメージして下さい。日付→曜日→時間→チャンネルと入力するでしょう。それと同じように、送信機の場合もREV(各サーボの方向)→ATV(各サーボの左右の基本動作量)→D/R・EXP(好みの操舵感覚に動く量を調整する)といった感じです。

 入力はデータシートを見ながら行います。今回は先に送信機のデータを入れてしまってから、後にサーボ・ジャイロの接続をして動作確認をします。

ヘリの組み立てや今回の入力等は、最初はやや難しいかも知れません。といって、自分では何もしないで、飛行場で「全部調整して下さい」では調整者が大変です。

「取説を見て自分なりにやってきたのですが、見てもらえますか?」と頼むようにしましょう。そうすれば調整してくださる方にも、「この人なりに頑張ってるんだな」と思われて、きめ細かく教えてくれるはず。お互いに話しやすくなって、皆さんの輪に溶け込みやすくなりますよ!

 今回の送信機では、下のボタンのMODEを両押し(2個同時押し)して設定モードに入れます。まずはATVを入力。1,2,3,4,5,6CH全て入力して下さい。CH移動は右のCURSORで1,2,3・・・と移動します。

 3CHのTHだけLDが70%になっています。これは右のスティックを下にしておけばL/Dになります。そしてDATA INPUTのマイナスキーで下げます。次にD/Rですが、D/RSW UP・DNはD/Rのスイッチの上・下で数値を入れます。REVRSは2CHと3CHだけREVにして下さい。こういう感じで全ての入力をしていきましょう。

 今回、IDLE・HOLD・REVO・R-OFの項目はINHにしておきます。これは上空飛行に行ったときに使用するので、今は必要ありません。不意にSWが入ったりすると、急にエンジンが吹いたりするのでHOV練習には不要と考え、入力しない事にしました。今回の送信機の場合は、REVERSの入力が間違っていなければ、ほとんど問題ないと思います。

 

サーボ・受信機・ジャイロの接続開始

 では、機体の取り付けの続編に入りたいと思います。それではまず、前回取り付けたサーボ5つと受信機・ジャイロの接続から始めます。ヘリと送信機の取説それぞれの該当ページを見て下さい。各サーボの役割と接続の内容が書かれています。送信機のモードは1を使用しますので、注意して下さい。

各取説を見ながら接続します。

今回の仕様では、
1 エルロン
2 エレベーター
3 スロットル
4 ジャイロを通ってラダー
5 無し
6 ピッチ
B 受信機SWからバッテリー
という接続になります。

 各接続が合っているかは後で送信機を動かして確認します。説明書と順番が違いますが、ジャイロをまだ機体に搭載しないのは、初期設定を行う場合、先に機体に搭載するとやりにくいからです。

 それでは送信機、機体の順に電源を入れて動作させてみてください。スティックの動きに合わせて、各サーボが正常に動いていますか?

 まずはエルロンサーボからリンケージします。付属の丸いサーボホーンを外して6方向のサーボホーンに変更します。ここからは、送信機のスティック位置を全て中央にしておいて下さい。また画像の様に、サーボに対して直角になるようサーボホーンを色々付け替えて合わせてみるようにしましょう。直角が出たら、不要な4方向の足はニッパーでカットして下さい。

ワンポイントアドバイス!

サーボの軸には歯車の様にギザギザが付いており、これをスプラインと言います。指示が無い限り、基本的にサーボとサーボホーンとは直角になるように取り付けましょう。全てのサーボのニュートラル(中間)が同じ位置にありませんので、サーボのスプラインとサーボホーンを上手く組み合わせて直角になるようにします。今回は6方向の足のサーボホーンを使用していますので、直角が出るまで色々位置を変えて、うまくはめて下さい。

 

エレベーター、スロットル関連の調整

 エレベーターも同様に直角を出して取り付けます。サーボホーンの穴が小さくてロッドが入りにくい場合は、キリで少しずつ広げて入れて下さい。

 さて、ピッチサーボの取り付けですが、説明書に書いてあるように1スプラインずらして取り付けます。まずは直角を出してはめて下さい。その際2つ目の穴を使用しますので、上の部分をカットしないとサーボに当たることに注意が必要です。

 次にゆっくりサーボホーンを抜いて1歯車分右にずらして下さい。そうすると画像くらいの角度になります。これで1スプラインずらした事になります。OKでしたらロッドを取り付けてサーボホーンを固定して下さい。

  

 続いてスロットルサーボのリンケージ。サーボホーンのセンターを出すのにタンクが邪魔でやりにくいので、1度サーボを外してサーボのセンターを出します。スロットルのロッドを説明書と同じ様にペンチで曲げて下さい。

 次に、送信機の右側のスティックを上げて、エンジンのキャブレターが全開の時にリンケージが合っているか確認します。もし合っていない時は、ロッドを調整しましょう。引っ張りすぎたり、足りない場合はエンジンが止まらなかったり、ロッドが外れて止まらなくなったりしますので、ここは特に注意して下さい。

 今度は1番下まで下げてエンジンストップを見ます。このとき注意して頂きたいのは、エンコンスティックの左横にあるエンコントリムを1番下まで下げること。説明書に送信機の絵が書いてありますが、それと同じ状態になるようにするわけです。

 ここでスロットルをもう1度確認しましょう。もしエンコンのストップ側が足りなければ、停止することを優先させます。そうすると全開位置が足らなくなりますが、とりあえずHOVの練習では、全開にはしないので、問題はありません。もし直せれば直してください。方法は送信機のスロットルのATV数値を増やせば、動く量は増えます解らない場合はメーカーや模型屋さんに相談して下さい。大事なのは、エンジンがエンコンスティック下&エンコントリム下の時に、エンジンが必ず停止するようにする事です。ここまで上手くいきましたらホーンを固定して下さい。

 では、ラダーのリンケージの前にジャイロの設定をしましょう。今回使用したジャイロの場合は、小さいスイッチの左側はとりあえずOFFで(これは飛行調整後にONにします)、右側のSWの方向はREVにしておいて下さい。右のGAINと書いてあるボリュームは75%位にしておきましょう。それでは、ここでジャイロの予習をしておきましょう。

今回使用したGY240ジャイロの予備知識

■AVCSとは

簡単に言えば、テールを一定の位置に維持しようとさせる機能で、最近のジャイロに搭載され始めた新しい保持機能です。基本的にジャイロは車で言うカウンター操作をするのですが、AVCSを入れると向けた位置からずれても、その位置に戻るまで舵を打つ操作を行います。初期の機体調整時には逆に邪魔になりますので、初期調整が終るまでOFFにしておきます。OFFにすれば従来のジャイロと同じ動きをしますので、ジャイロ自体をOFFにする必要はありません。ご安心を。

■DIRとは

修正する方向を決める働きがあり、機体によってリンケージが違います。例えば今回の機体ではREV側ですが、NORで使用する機体もあります。もしこれが逆だと、向いた方向に更に舵を入れてしまいますので、機体が回転したまま止まらなくなります。火に油を注ぐとはこの事です。

■GAINとは

修正する量を感度と言いますが、そのカウンター操作量を調整する機能のことです。少ないと押さえが悪いですし、多いとハンチング(小刻みにテールが左右に触れる現象)が起こります。要するに、カウンター操作が多すぎてお尻が振ったままになるのです。

 

ラダー以降も順次作業完了

 ラダーのリンケージでは、送信機のスティック位置はまた全て中央にしてセンターを出します。この時にジャイロを揺すると動きますので、ジャイロに触れないでセンターを出してください。

 続いて機体の後ろのロッドを取り付けます。少し曲げるとスムーズに動きます。そしてこの時点で、ジャイロを付属の両面テープで取り付けてください。続いて配線の処理をします。ジャイロの線はフレームの内側に入れ直して綺麗にしましょう。これで線の処理は終りました。受信機とニッカド電池をスポンジでくるんで、防振対策をしてください。

 

 次にローターのバランスを取りますが、バランサーで測ると便利です。天秤式で測ったところ、左が重いので右のローターにテープを巻きます。ローターが出来たら機体に取り付け、ピッチ調整を行います。この時に必要なのがピッチゲージで、これでローターの角度を測ります。

 画像の様にローターに差し込んで取説の指示どおりに測って調整します。画像はハイピッチ(+9度)を測っているところです。取説どおりにピッチ(ロー・ホバリング・ハイ)を調整して下さい。さぁ、完成までもう少しです!!

 ピッチ調整が出来たら完成です! おっと、デカールを貼るのを忘れていました。ちなみに画像のコスモデカールは、このHPでのみ限定発売されている物です。皆さんに差を付けちゃいましょう!

 やっと完成です!お疲れ様です。ここで一休みして、もう1度全てのチェックをしてください。(案外チェック漏れがあるものです)実は私にもありました。さて何処でしょう? 実は受信機のスポンジを巻き忘れています・・・。

 今回ここまで完成させて思ったのは、取説がかなり親切に書かれていることですね。例えば送信機のスティック位置も、かなり細かく説明されています。取説をよく読んでジックリやれば誰でも出来ると思います。

 「取説を良く読んで下さい」と冒頭にも書きましたけど、その通り実行された方は、次回の「飛行場にもっていこう! その1(飛行前準備・飛行調整について)」で説明することについても、何となく理解できて来ていると思います。できれば少し予習しておいてください。